不動産営業とリーダーのあり方 小原秀紀 (11)家族のきずなを大切にする 仕事に〝ハマり〟すぎない
住宅新報 2016年11月15日 号 5面
連載: 不動産営業とリーダーのあり方

不動産営業とリーダーのあり方 小原秀紀
自分にとって、一番厳しいことを言ってくれるのは、誰でしょうか? それは、家族ではないでしょうか? 一番身近である家族こそが、誰より、あなたをよく見ています。
厳しいことを言うのは気持ちがいいものではありません。しかし、敢えて言うのはなぜか? それは、あなたを愛しているからです。
ご家族とのコミュニケーション・ご関係はいかがですか? 父、母、祖父母、兄弟、姉妹。ご結婚されている方は、妻、夫、子供。あなたが今、こうして元気で生きていられるのも、仕事ができるのも、家族のおかげです。家族の存在をないがしろにしてはなりません。
「家族が大切なのは勿論だけど、仕事が忙しくて、家庭を顧みる余裕がない」。このような人も多いと思います。かつての私もそういう時期がありました。しかし、今は妻や両親との時間を大切にしています。
「家族なのだから、自分のことは分かってくれるだろう」と思う気持ちは、実は自分の傲慢さや相手への甘えでもあるのです。一日のうちの大半、家族とは別の場所でそれぞれの時間を過ごしています。その中で、様々なことを経験し、お互いが日々変化しているのです。
変化するということは、お互いの価値観自体も変化しているということなのです。だからこそ、その価値観を確認し合う作業が必要なのです。
〝役〟を全うする
あなたの人生は、あなたを輝かせるためのステージです。そこには、たくさんの配役が用意されています。例えば、仕事であれば「主任」、子供の前では「お父さん」「お母さん」、妻の前では「夫」、夫の前では「妻」、両親の前では「子供」。自分の今いる場所で与えられる配役に集中して、楽しんで全うし続けることが、よき人生ではないでしょうか?
仕事もよし、家庭もよし、遊びもよし。どうせ生きるのなら、オールOKの人生を歩みたいと思いませんか? そのために「仕事」を理由に「仕事」にハマりすぎてはなりません。家庭に戻ったら、家庭に集中すること。
「会話」は会って話す
もし、あなたが仕事ばかりで、家族と話をすることができていないとしたら、今日は仕事をいつもより早く切り上げて、家族団らんの時間をつくってみませんか? そして、まずはゆっくり夫婦で会話してみてください。その時、相手の話を聞き流すのではなく、積極的に質問をしながら、心から聴くことが大切です。忙しく働くあなたを気遣って、報告・相談したいことを遠慮しているかもしれません。共働きであれば、同じような悩みを抱えているかもしれません。
相手がいるからこそ、自分自身が分かるのです。「会って話す」から会話といいます。文字や言葉ではなく、相手の表情や目を見て話をするから、相手のことが分かり、自分自身が分かるのです。家族と向き合ってこそ、今の自分自身と向き合うことができるのです。
そして、勇気を出して、感謝の気持ちを伝えましょう。恥ずかしいかもしれませんが、「ありがとう」の一言で、家族が溶け合い、絆が深まることを実感できるでしょう。(おはら・ひでき=ノヴェル社長)
目次
(1)リーダーとは・前編/(2)リーダーとは・後編/(3)オープンマインド(純粋、素直、正直)/(4)話を徹底的に聴く/(5)価値観の多様性を受け入れる/(6)自己承認(自分を大切にする)/(7)心を見つめる時間を持つ/(8)感情を俯瞰する/(9)手放すことができる/(10)整理整頓/(11)家族のきずなを大切にする/(12)楽しむ(笑う、笑顔)レクリエーション/(13)過去の枠組みを外し冒険する/(14)ヴィジョンを明確にする(意図と方法)/(15)責任を生きる(主体性を生きる)/(16)希望を配る(貢献する) ※小原秀紀著書「不動産の仕事」(かんき出版・16年)にも多数の事例が掲載。
























