明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第158回 街にあふれる落書き 大きなマイナスになる前に
住宅新報 2016年11月8日 号 4面
【学生の目】
渋谷にも程近い三軒茶屋の街で、意外な光景が目に飛び込んできた。建物の落書きだ。住みたい街ランキングの上位の街に、あってはならないものと感じた。建物に描かれた落書きについて考えた。
まず、建物の落書きはどのような刑罰にあたるのか。原状回復に相当の困難を生じさせる損壊にあたり、建造物損壊罪(刑法第260条)、または器物損壊罪(同261条)に相当しそうだ。後者でも3年以下の懲役又は30万円以下の罰金もしくは科料が課され、れっきとした犯罪である。次に、周囲への影響はどうか。第一に、景観が悪化する。第二に、見る人が嫌悪感をもち地域への愛着が低下する。第三に、違法が許される地域の証明となり治安が悪化する。第四に、健康で文化的な生活が阻害され、第五に、人口の減少につながり、第六に、不動産価値が下落する。























