紙上ブログ 不動産屋の独り言 357 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 置かれている状況を理解していない客(中) とにかく連絡をよこさない
住宅新報 2016年6月21日 号 7面
前号で書いた悪質滞納者の話。何とも気が進まなかったが、自分では部屋探しをする気はないので、部屋を明け渡してもらうための新たな部屋探しを当社でしなくてはならなくなった。最初の物件は申し込み後1カ月も音信不通にして審査が通らなくなったのを「元々強制された物件だから」と、携帯の電源を切って音信不通にした理由を言っていた。管理会社に直接申し込んだ2件目の物件は保証会社の審査が通らず先方から断りが入った。
4件も断られ
3件目の物件は勤務先の課長が紹介してくれた取引先のマンションで、家賃は安かったが「隣人が異常にうるさいと聞いたから断った」と言い、4件目の物件は契約したものの現入居者がいつ退去するか分からないと管理会社が言うので断った、と言う…。
現入居者がいつ退去するのか分からないのに契約を済ませる管理会社などないもの。日割り発生日が確定しないのに契約などできないのだから。
それでも本人は契約を済ませたと言い張り、強く「電話するな」と言っていたが、私が管理会社に問い合わせると案の定、「申込書は書いていったけど、その後は連絡がなかったので、もう無効になっています」とのこと。
ま、そんなことだろうと思っていたが。更に、私が何度も電話して留守電にメッセージを入れたりメールを送っても連絡を寄越さないので、勤務先に「連絡をくれるよう伝えてほしい」と依頼したことで、会社にいられなくなったので辞表を出したと文句を言う。
ウソばかり
実は、それらの話のうち、2件目の「保証会社の審査が通らなかった話」以外は全部ウソ。会社に辞表を出したという話も、である。それを追及したら、悪びれる様子もなく「なんだ、全部分かっちゃったんだ」と言う。連帯保証人からは聞いていたし、私もよく分かっているが、いわゆる「発達障害」なのだ。そうであってもこのまま放置しておくワケにもいかないもの。再び音信不通になったのでしつこく電話していたら、1週間目にして、ようやく電話に出た。「いい話があるんで、そっちに行きますよ。今月中に出ますから」と言うが、全く信用などできない。(坂口有吉不動産・社長)






















