32期目に入る7月、先代社長・会長から襷(たすき)を渡される。分譲管理6000戸、賃貸管理1600戸。作り上げてくれた先代の財産をベースに、「チャレンジを楽しめる会社にしたい」。社長としての〝初仕事〟は、45人の全社員の椅子を十数万円以上するものに入れ替えることだ。「いつも一生懸命働く姿を見てきた。ほんの少し、感謝の気持ちを伝えたくて」とはにかむ。
72年生まれの44歳。〝2代目のプレッシャー〟は当然あるが、先代から学んできたことを、まずは愚直に実践する。「攻めて創るが、身の丈の経営」、そして、「社員を守り抜く」。プラス評価で社員を見つめ、どんなことがあっても責めることはしない。だから、「存分にチャレンジ精神を持って、楽しんで仕事をしてほしい」と社員に伝えている。
独学で建築を学び、建築士資格を取得。新規事業として立ち上げたシェアハウスの企画・設計・運営は好調だ。「これからは、不動産にサービスを付加した事業をもっと手掛けたい」。手間はかかるが、誠心誠意の対応で得られる「ありがとう」の言葉の嬉しさを、より多くの社員に実感してもらいたいと願う。























