明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第138回 店舗併用住宅 価値高める個性的な空間づくり
住宅新報 2016年6月14日 号 4面
【学生の目】
店舗と住宅を一体化した、ゆとりがあって、外観にも特徴のある不動産に出会った(写真)。土地区画が整然としている地区だが、最南部のその街区の南側の宅地だけ、旧堤防沿いの道路が斜めに通っていて、形状が台形になっている。恵まれない敷地形状を建築計画でカバーして、個性的な空間を創り出していることが目に止まった理由だ。
まず、道路と敷地が斜めになっているために生じやすい建物の形の不安定感をなくすため、建物の妻側を菱形にして、安定感と個性を出している。次に1階店舗は床面積を広く確保する、また道路に間口を広く接する必要から、道路に沿って斜めに配置する一方で、屋上の手摺りの仕上げを工夫して嫌な形に見えないようにしている。さらに店舗入り口のデザインを左右対象にして強い印象の正面とし、全体が不整形である印象を感じにくくしている。加えて、道路から建物を下げて多目的に使える空間を設けてゆとりを出し、玄関脇に設けた低い位置までくる奥行きのある4つのショーウィンドーが、ゆとりをさらに大きくしている。























