今の子供は親の家を相続しても、そこに住まない。だから空き家が増えている。ということは、家を建てたり買ったりする時に、子や孫の代まで住み継ぐという想定はもはや不要に近い。
しかし、そうだとすると家は自分たち夫婦が生きている間だけ使えればいいのだから〝200年住宅〟は無用の長物となる。ストックを大切にして、なるべく長く住み継ぐという中古住宅市場活性化の理念とそぐわない。
更に言えば、そもそも永遠の所有権付きで家を購入する必要性が薄れてくるのではないか。超長期の住宅ローンを組んでまで家を所有したいと思うのは、その家での暮らしが子や孫の代にまで引き継がれていくという思いをどこかに抱いているからではないか。少なくとも子供たちは、故郷である〝実家〟をいつまでも大切にしてくれるという期待があるからではないか。しかし、いまやそのどちらも幻想であり、思い込みということである。























