一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第1回> 沖縄県那覇市・農連市場地区防災街区整備事業 賑わいと交流の生まれる マチグワー(市場)空間へ
住宅新報 2016年5月31日 号 14面
動き出した再開発
那覇市中心市街地の南に位置する農連市場は、戦後の混乱期から続く生鮮野菜を中心に肉、魚、日常雑貨までも提供するマチグワー(市場)であり、1953(昭和28)年に開設されて以降、沖縄県民の台所としての役割を担い続けてきた。また、建物は木造、屋根はトタン、昭和初期の雰囲気がそのまま残っているため、沖縄を訪れる観光客からも愛される穴場的スポットともなっていた。
しかし、建物の老朽化が著しく、地域は衰退し、周辺街路も狭隘(きょうあい)なため防災の面からも早期の地区再生が望まれていたが、なかなか古き良きものを捨てられないということもあり、84(昭和59)年の整備基盤構想から30年あまりの時が経過していた。そんな農連市場もここにきて、関係者間での合意形成がようやく進み、現在は建物の解体工事が始まり、新しい街並みへと変化しようとしている。























