記者 編集長、おはようございます。新年度に入りましたね。
編集長 おはよう。今年度もいろいろ苦労することも多いと思うが、1年間がんばろうじゃないか。ところで、住宅各社の住宅販売、年度末の追い込みはどうだったのかな。取材はできたか。再延期の線もでてきたとはいうものの、1年後に消費税の再増税も予定されているし、マイナス金利に伴う超低水準のローン金利もありと、住宅を購入する動機付けとしては十分すぎるほどの材料が揃っている。それなのに、消費者マインドの盛り上がりが今ひとつといった印象を受けるのが、心配されるところだ。
記者 中でも消費税増税の影響を最も大きく受け、前回、駆け込みも反動減も共に大きかったのが注文住宅の請負でした。ちょうど同じ時期に株価回復や円安も進みました。景気回復の足音が大きくなり始めた頃と重なって、年明けあたりから5%が適用される9月末の期限に向けて需要が大きく盛り上がったのが前回の駆け込みだったと見るのが正解のようです。
編集長 山高ければ、谷深しということで、その後、長期間にわたって住宅市況が冷え込んでしまった訳だが、今回はどうなるのだろう。
記者 そうでしたね。今回は消費税というよりも、超低金利が住宅需要に刺激を与えているというのがもっぱらの見方です。年明けから、戸建て注文住宅の購入を検討する動きが活発になってきているそうです。住宅展示場の来場者数が前年同時期と比べて増加基調にあります。それに加えて、住宅ローンの借り換えにも相当のインパクトがあったと聞いています。それでも、大きく底上げとまでには至っていないのも事実です。
編集長 前回のように、駆け込み需要が起こるなら、そろそろ表面化していてもおかしくないという声が根強いが、未だその兆候が見受けられないということは、今回は期待できないということなのかな。
記者 その通りだと思います。あまり期待できないかもしれません。というよりは、駆け込みを想定しない会社のほうが多いという言い方のほが正しいでしょうか。
編集長 どういうことかな。
記者 前回の8%への引き上げの時に、既に一定量の需要が出尽くしていたという見方があって、今回、駆け込みが起こったとしても小幅なものにとどまるとの見方が有力です。
編集長 それは、いわゆる先食いということだね。
記者 そうです。もう一つは、ローン減税や住まい給付金といった、駆け込みと反動の抑制を狙った国の下支え策も同じように対処されていますので、2%の税額アップがそのまま負担増には結びつかないという事情もありますね。ということは、増税の適用期限までに急いで契約するメリットはあまりないというです。
編集長 増税慣れした訳ではないだろうけど、反応が鈍いというのは良いことなのか、悪いことなのか判断が分かれるところだ。最悪のパターンは、再度延期となって、次の増税時期まで、様子見の機運が長引くことだろう。
記者 かといって当初の計画通りに増税が実施された場合、住宅(建物)価格の10%といえば相当の重税感がありますから、その後の長期的な需要の落ち込みが心配されるのも事実です。業界関係者からも、長期、安定した住宅需要を望む声も一層高まってくるのではないでしょうか。























