ニュースが分かる! Q&A どうなる、今後のローン金利 3月は史上空前の低水準
住宅新報 2016年3月8日 号 18面
連載: ニュースが分かる!Q&A
父親 住宅金融支援機構が提供する長期固定型住宅ローン「フラット35」の金利が、とうとう1.25%に低下したか。とんでもなく低い数字だな。
次郎 父さん、おはよう。フラット35の金利が、またしても史上最低水準を更新したね。他の民間金融機関の住宅ローン金利も軒並み大幅低下だよ。
父親 すごい数字だよな。父さんが住宅ローンを借りていた頃の金利は5%以上だったからな。金利が1%違うだけでも総返済額が何百万、へたすれば1千万円単位になるのだから、この金利は驚きだよ。例えば、期間35年で5000万円を借り入れた場合、ローン金利が1.5%だと総返済額は6430万円であるのに対し、2.5%の場合は7508万円だ。大きな違いだよな。
次郎 日本銀行が公表した「マイナス金利政策」の影響だね。
父親 日銀に預けていた一部資金について、そのままだと利息を取られることになるからその資金を銀行がとりあえず国債購入に充てたようだ。多くの資金が国債へと流れたため、その分だけ価格は上がったというわけだね。
次郎 一つ覚えておくべきこととして「国債価格が上がれば、利回りは低下する」があったよね。そのシステムは(右)(上)の通りだ。
父親 そうだな。長期固定タイプの住宅ローン金利は10年国債利回りを参考にしている。だから、10年国債利回りが低下すれば、長期固定タイプの住宅ローン金利は自然と低下する。
次郎 一方、変動型、もしくは短期固定タイプの住宅ローン金利は、短期プライムレートに連動している。短期プライムレートは「政策金利」を前提に決められるので、今回のマイナス金利の影響は直接受けないようだ。当然〝あおり〟は受けるだろうけどね。それぞれの金利については、「長期固定タイプの住宅ローン金利=10年国債利回り」「変動型、短期固定タイプの住宅ローン金利=短期プライムレート」にそれぞれ連動すると考えればいいね。
父親 今後はどうなるかね。
次郎 あくまで個人的な見解だけれど、国債に流れた資金は徐々に市場に戻ってくると思うよ。そうなればまた価格が下がり、価格が下がれば利回りは上昇する。国債利回りが上がれば、すなわち住宅ローン金利(長期固定タイプ)も上がるというわけだ。
父親 そうだな。金融商品は、何も国債ばかりではないからな。Jリートという立派な商品もある。不動産会社などへ資金を直接回すことは少し難しいようだが、Jリートやファンドへの投資は活発化するだろうね。それに伴って、不動産市場も活発化することが期待されている。実際、Jリート市場全体の取引動向を表す東証リート指数は、マイナス金利発表前日(1月28日)に1686.53ポイントだったのが、2月末には1873.29ポイントに上昇している。2月17日には、新たに4本目となる物流施設特化型のJリートも上場した。今後更に、Jリート市場が楽しみになるよ。

























