ニュースが分かる! Q&A 不動産投資の期待度、16年も高水準 もっと〝身近〟になる必要も
住宅新報 2016年1月19日 号 12面
連載: ニュースが分かる!Q&A

「投資」がもっと身近になるべき時代なのかもしれない
父親 次郎、明けましておめでとう。
次郎 父さん、何言ってんの。もう1月19日だよ。元旦から毎日顔を合わせているのだから、もう「明けまして」はいいよ。
父親 そうか、すまん。それはそうと次郎、1月12日号の住宅新報1面に「『回復期待』前年より低下」という見出しが大きく掲載されていたな。年初から株価も低調だし、少し心配だ。
次郎 そうだね。通常であれば〝新年〟ということで、多少期待できる展望を回答する企業が多いようだけど、今回は少し「堅め」の回答が目立ったね。15年と比べての展望だから、厳しいながらも多少は回復した15年より、更に16年が回復するとはなかなか思えなかったのだろうね。用地価格や建築費は高値のままで、更に下期は消費増税の駆け込み反動減もあるからね。
父親 そうだな。その中で、不動産投資市場は活発化しそうだな。住宅新報のアンケート結果でも、不動産投資については「前年より活発化する」の回答が40%と高水準だったようだ。
次郎 Jリートの銘柄数は12~15年の4年間で21銘柄増えたんだ。そして、今年2月には更にもう1銘柄増えることが決まっている。全部で53銘柄になるね。10年国債の金利が低すぎるからJリートへの投資が魅力的に映るといった背景はあるけれど、住宅、オフィス、商業施設以外に、ホテル、物流施設、ヘルスケア施設と投資対象も多様化している。「国債金利の上昇」といった懸念はあるものの、安定推移の基調は続くだろうね。
父親 なるほど。それはそうと、いま大学生の次郎が高齢者になった頃の年金額は、かなり低い水準になるかもしれないよな。そして、今の現役世代もそうだが、会社の給料が右肩上がりに増えていくことは期待できない。
次郎 残念ながらそうだね。
父親 だから、一般的な人たちこそ、もっと「投資」に目を向けるべきだと思うよ。投資と聞けば、お金に余裕のある人が行うもの、更に「一般」とは少し違った世界や次元のように思ってしまいがちだよな。父さんが現役バリバリだった頃は、銀行にお金を預けていただけで十分な利息を受け取ることができた。預けるだけで、まさしく「運用」できていた感覚だったよ。だから、あえて積極的に「投資」などしなくてもやっていけた時代だった。いま年金も一定水準もらえているし。
次郎 ……いい時代だね。
父親 今は銀行にお金を預けても、利息はつかないに等しい。何もしなければお金は増えない時代だ。そして、お金が稼げなくなった頃、高齢者になった頃だが、受け取る年金額は十分とは言えない。だから、今のうちに何かしら投資をしてお金を増やしていく、もしくは将来的に受け取ることができる糧を作っておくことが本当に重要になると思うよ。
次郎 なんだか、どこかの営業マンみたいだね。
父親 最近でこそ「サラリーマン投資家」という言葉が出ているけれど、いわゆる一般的な人たちで投資をしている人は、まだまだ一握りだと思う。様々な種類の投資があるが、不動産投資ももっと身近になるべきだし、「投資」の学びなども学校で教えていいかもしれない。だって、何もしなければ、安定した老後生活を送れる人はどんどん少なくなるからね。その分だけ社会保障費が増えることになれば、国としても困るだろう。
次郎 そうだね。僕たちも「投資」「不動産投資」をもっと身近に感じるべきだね。で、父さんは何かに投資をしてきたの?
父親 次郎という可愛い子供に、たくさん投資をしてきたかな。
次郎 …(苦笑)






















