ニュースが分かる! Q&A 高経年化、進行する団地 20年後、築35年超は4000超に
住宅新報 2015年12月15日 号 14面
連載: ニュースが分かる!Q&A
ベテラン記者A 今度、団地愛好家のイベントに参加してみようと思うが一緒にどうだ。
新人記者B 団地愛好家のイベントですか? 何ですか、それは。
A 昔ながらの団地には、愛好家も多く、イベントなどを実施しているらしい。
B どんな人が実施しているのですか。ずっと団地に住んでいる人とかですか?
A まあ、いろいろな人がいるようだ。比較的高経年化が進行している団地に対し、最近は特に若者の間で魅力を感じている人が多いらしい。室内を自分の好きなようにリノベーションし、自分らしい暮らしを満喫しているようだね。団地の写真集やDVDなんかも販売されているらしい。海外では、誰が隣に住むことになるか分からない新築よりも、既にコミュニティが形成されている築年数の経過した物件のほうが価値があるとされるケースも多いと聞くぞ。
B そうですか。団地、意外と人気があるのですね。そもそも日本に団地はどの程度あるのですか。
A 国交省の調査では13年時点で約4970団地、195万戸が存在している(図1参照)。この調査における団地の定義は、同一の敷地内に建てられている二棟以上の共同住宅群で、分譲敷地を含む概ね50戸以上のもののうち、当該敷地が区分所有者などにより共有されていると推測されるものとしている。13年のマンションストック数は、約600万戸なので、団地の割合は全体の約3分の1ということになるな。
B 3分の1ですか。結構多いですね。
A 戦後の高度経済成長時、都市化に伴う住宅不足に対応するため、大量に団地が供給されたという背景があるから、当然に高経年化も進行している。
B 高経年化はどの程度進行しているのですか?
A 現在、約1551団地が築35年超となっている(図2参照)。これが、20年後の35年には4000団地超に増加する。当然、住民の高齢化も進行し、今後大きな問題となるな。
B 普通のマンションと団地の違いは何ですか?
A いろいろあるが、複数棟で構成されている団地については、土地が共有であることが多く、一部の棟だけ建て替えると日影の問題や、容積率の消化で不公平になったりと、他の棟との調整などが必要になり、建て替えなどの合意形成が難しくなることが挙げられる。現在、国土交通省で「住宅団地の再生のあり方に関する検討会」が設置され、団地の建て替えなどについて、検討が進められている。今後に期待だな。
























