明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第93回 日射をコントロールする住宅 日本の風土と共生する仕組みを 森田愛理 不動産学部4年
住宅新報 2015年7月21日 号 12面
【学生の目】
住宅街を歩いていると、最近建てられた戸建て住宅は軒(のき)の出が少なく、庇(ひさし)を付けない住宅が多いと感じる。古い戸建て住宅は軒の出が大きく、窓ごとに庇を付けるのが基本だ。
軒や庇の役割には、水濡れ防止、吹き込み防止、日除け機能、防汚機能などがある。伝統的住宅で軒や庇が大きいのは、緯度が低く、高温多湿で雨が多い風土に加え、建築材料に雨や汚れに弱い木や土や紙を用いる背景がある。水に弱い木や土(土塗り壁)や紙(障子)でできた外壁や外部開口部を雨から守るには大きな軒や庇が有効だ。高温多湿の気候を快適にするために通風が必要となる。開口部をなるべく大きく、なるべく多く確保するが、吹き込みを防止できる軒や庇は雨天の通風にも有効だ。























