建て替え物件として16件目(竣工ベース)、規模は過去最大となる「アトラス調布」(331戸)が5月に竣工した。敷地内にあった公道の付け替えや一団地規制の解除など、様々な手続きと合意形成を進め、事業協力者として選定されてから竣工まで約7年を経ている。
79年、当時の旭化成工業に入社。へーベルハウスの営業やマーケティング業務などを実施。その後、全国市街地再開発協会が03年に立ち上げたマンション再生協議会の事務局に派遣されたのが、建て替えに関わるきっかけとなった。旭化成に戻り、多くの建て替えプロジェクトに携わり、11年に設立したマンション建替え研究所の初代所長に就任した。
「全員同意、全員再取得という物件もあったが、建て替え決議がぎりぎりで可決できた物件もある。好条件の物件でも最後まで反対する人もいる。その多くは区分所有同士の人間関係が元々うまくいっていなかったケースだ」
合意形成における重要なポイントとして、共感、リーダー、建物の状況を正しく理解することを挙げる。
「合意形成を『説得』と考えている人が多いが、説得するのではない。反対者の考え、状況、現在に至る経緯を理解し、共感するといった真摯な対応が重要となる。強引に話しを進めるリーダーでは建て替えはうまく進まない。バランスが重要だ。また、立地のよい物件でも既存不適格の場合は、経済的に厳しくなってしまう。どんな厳しい状況でも建て替えを進めるという強い意思が重要だ」
趣味は、ロードバイクタイプの自転車に乗ること。
「以前、新東名開通時に、自転車で走ることができるイベントに参加した。通常の道路に比べ舗装レベルが非常高く、快適だった。普段は、大きな川などにあるサイクリングコースを2~3時間かけて走っている」 (贄川圭介)























