設計では、様々な施主の要求を組み込んで一戸の住宅を完成させます。施主の要求は雑誌や住宅展示場で見て気に入ったり、テレビの住宅番組に影響されたりしたモノが少なくありません。少し前までその筆頭はアイランドキッチンと床暖房でしたが、最近は次なるアイテムが浮上してきました。「天窓」「らせん階段」「ガラスブロック」の、古くて新しい3つです。
「まぶしい」「暑い」逆効果
天窓は特に目新しいアイテムではありません。以前は北側の廊下や居室など、採光面積が不足し暗くなりがちなスペースに必要最低限の数を設置していましたが、最近では、南向きの部屋にも設置したいという要望が少なくありません。天窓は屋根面に直接開口を設けるため、採光効率が高く、建築基準法でも一般採光窓の3倍の効率があるとして、居室の採光条件(床面積の7分の1以上の有効採光面積)を計算する際にも使うことができます。そのため、うっかり南向きの寝室などに天窓を設置すると、朝はまぶしくて寝ていられなくなりますし、夏期の温度上昇も半端ではありません。結局シェードなどを取り付けて遮光することになり、天窓の意味はなくなっています。























