那覇市中心部の住宅街に建つ、ごく普通のマンション。昨年末、その上階にオフィスを構えた。従前の内装を生かした、木のフローリングに日が差し込む暖かい空間だ。賃貸、売買の仲介を完全予約制で請け負う。特に力を入れたいのが「単身女性のマイホーム探し」。起業の原動力でもある。
沖縄県の離婚率は、全国1位の2.59%だ(13年人口動態統計)。不動産業のキャリアをスタートさせた会社で賃貸仲介を担当していた頃、その高さを現実として実感。更に、離婚後に行き場のない女性が少なくない実態を知る。自身も離婚した身だが、子どもを連れて帰る実家があった。「住むところがない不安は相当大きいはず。自分が恵まれていた、と初めて分かった」。働く単身女性やシングルマザーに、安心して暮らせる賃貸物件を提供したいと考えるようになった。
あるアイデアがあり、物件の企画段階から携わりたい思いもある。一部屋を〝図書室〟にするのだ。「大人も子どもも、ふと手に取った本がきっかけで何かが変わるかもしれない。家賃設定は抑える必要があるし、居室も広くはできないけれど、本に触れられる環境をどうしてもつくりたい。女性には『ここをバネに、もっといい住まいを目指す』くらいの気概をもってほしい」。図書室はエールの象徴だ。























