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プレミアム会員限定知って得する建物の豆知識 146 人気のウッドデッキ 人工・天然木の特徴は 一長一短、用途様々

住宅新報 2014年9月30日 号 7面

連載: 知って得する建物の豆知識

総合
ウッドデッキ

ウッドデッキ

 一般的な施主の志向として、建物が完成すると、がぜんエクステリアに関心が向くようです。地面が露出した敷地の周りをフェンスで囲んだだけでは「住まい」とは言い難い、という感覚をもつようになるからでしょう。敷地の小さな余白でも、適度な植栽や芝生、ウッドデッキなどがあってはじめて完成された住まいだと思うのは、健全な感覚です。また、エクステリアは生活に直接関わるわけではないので、時間をかけてDIY感覚でつくっていくことができる点も興味を呼ぶ要素ではないでしょうか。

 中でもウッドデッキは、インテリアの延長空間として使えるため、最も人気があります。テラスのタイルや石張りなどは素人の手には負えませんが、これなら何とかなるわけです。

腐朽しにくい国産材も

 ウッドデッキの材料は、天然木と人工木に大きく分けられます。天然木には杉やヒノキのような軟材と、南洋材であるセラカンバツ、イペ、ウリンのような硬材があります。杉やヒノキは材が軟らかく、風にさらされる状態では傷みやすいと思われていますが、最近は薬剤などではなく特殊な処理を施した、シロアリや腐朽に強い国産材(間伐材)も登場しています。しかし、そうしたものを除くと、一般的には見た目はいいが塗装やメンテナンスに手間のかかる材料であることは確かです。

 硬材は腐朽やシロアリにも強く、中にはアイアンウッドと呼ばれるほど硬い丈夫な木材もあります。メンテナンスなしで数十年という単位で耐久性を維持しますが、硬材ゆえに加工が難しく、DIY感覚ではとてもこなしきれない材料です。価格も決して安くないので、プロに頼んでしっかりしたウッドデッキをつくってもらう場合なら、使える材料ではないでしょうか。

 人工木の主原料は樹脂ですが、100%というわけではなく、およそ半分が木粉で残りが着色樹脂です。表面には型で木目の溝が入っており、遠目には木材に見えますが、近くで見ると樹脂独特の照りがあり、天然木に見えることはないでしょう。しかし、メンテナンス性に優れ塗装の塗り直しは不要、シロアリなどの蟻害と無縁で、天然木に起きる「ささくれ」割れがなく、木がやせてビスが浮き上がったりボルトが緩んだりすることもありません。

 デメリットは、表面が蓄熱しやすいことです。夏季は裸足で歩けないほどの高温になります。更に、落下防止の柵が必要な場合は専用の部材が乏しく、床は人工木で柵は天然木などという組み合わせになり、違和感が生じます。

 ただし、人工木の中には職人が一本一本手作りするような高級品があります。木目の溝は一本ごとに微妙に異なり、床などに並べて張っても妙な均一感はありませんし、特殊加工で表面はマットに仕上がっています。価格は天然木を超えますが、営業中でメンテナンスが困難な高級料亭や、不燃材が必要なビルのテナント店舗、高級ウッドデッキなどに用途があるようです。

 (建築家・中村 義平二)

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