大きな〝流れ〟生む一人ひとりの力 「働く喜び」、経済活動の源
住宅新報 2014年8月12日 号 19面
▼日本経済の行方が気になる。上向きかけていた景気が減速し始め、「失われた20年」の終焉はまだだったのかと、不安が頭をもたげる。日本全体に、元気のなさや諦めムードも漂いつつある。正念場の今、沈滞感を払しょくする何らかのカンフル剤が必要だ。財政出動か、金融支援の充実か。それらも必要だろう。だが、「外部環境」に頼ってばかりの対処療法では、次の新たなマイナスの外部環境に立ち向かえるだけの体力は回復しない。内部から強さを取り戻し、どんな困難も跳ね返すだけの十分な力が必要だ。
▼戦後から高度経済成長期。皆が夢と希望を持ち、頑張ればその分だけ返ってくる期待感と共に、日本人はがむしゃらに働き、日本の礎を築いた。時は流れ、成熟社会となった今、賢く「働き」「働いてもらう」時代が到来した。
▼人はなぜ働くのか。「生活のため」は当然として、それを超越した何かが意識の中にあるはずだ。単なる対価の問題ではなく、よりよく人として生きていくための手段、また、働くことを通じて社会との関わりも求めている。「働きがい」を発見できた人以上に、幸せな人がいるだろうか。























