「褒められることもありましたが、怒られて一人で泣いたこと、疲れて作業服のまま寝てしまうこともありました。それでも現場監督として家が完成する過程を見ることができたときが特に充実していた。今会社を大好きと思える基盤になっています」
高校を卒業後、建築士を目指し同社に入社。最初は事務をしていたが、社長からやりたい仕事を聞かれ、現場監督と回答。同社では初の女性現場監督になった。
「知識も経験もなかったです。重い材料などを運ぶこともあり、風にあおられグラグラしてしまった。肉体的に厳しく体重が5キロも痩せた。材料の名前やサイズ、規格などがよく分からずに発注書をすべて平仮名で書き、業者さんから笑われることもありました」と振り返る。
出産を機に現場監督は辞め、復職後は保険業務や、リノベーション事業、契約者へのカスタマーサポートサービスの立ち上げなど様々な業務に携わってきた。
出産の際には退職せず社内初の育児休暇を取得。現在の育児制度作成のきっかけとなった。同社の育児休暇からの復職率は100%を維持している。
「自分はこの会社に出合えたことで成長し大人になることができた。会社に感謝しています」
6月1日に広報担当の執行役員に就任すると多くの人からお祝いの言葉が届き、改めてすごいことになったと気づいた。
「自分が大好きな会社を多くの人に知ってもらうことが今の目標」
更に、「自分の経験を生かし、第2、第3の女性管理職などを育てていきたい。女性が働きやすいよう、時間短縮など様々な就業形態も整えていきたい」
趣味に熱中する周りの人をうらやましく感じ、現場監督のときと同様、積極的に様々なことに挑戦。スキューバダイビングの免許を取得し、フルマラソンにも参加した。今はパン教室に通いパンづくりのほか、中学生になる子供のため工夫を凝らしたお弁当づくりなど熱中している。
「趣味探しが趣味。一番好きなのはカラオケかも」と笑う。 (贄川圭介)























