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プレミアム会員限定ニュースが分かる! Q&A 成長戦略・第3の矢に「女性の活躍」 職場環境と共に住環境も改善

住宅新報 2014年6月10日 号 12面

連載: ニュースが分かる!Q&A

総合

 女子社員 4月の消費税増税に続いて、更に10%引き上げが実施されたら日本の景気は大丈夫でしょうか? 久しぶりにお給料も上がったところなんです。

 部長 これから決まる10%増税はさておき、巷では景気回復に向けたアベノミクスの成長戦略「第3の矢」に期待が集まっているじゃないか。特に君のような働き盛りで、頑張り屋さんの女性の活躍が期待されているんだよ。

 女子社員 そういえば、女性の活躍を後押しする成長戦略の新聞記事を読みました。25歳から44歳までの女性の就業率を20年までに引き上げることとか、指導的な地位に占める女性の割合を増やす目標が挙げられていました。詳しいことまでは知りませんが、働きやすくなったり、仕事が評価されることはうれしいことです。

 部長 既に大手企業の間では産休後の職場復帰が当たり前になってきているようだし、横浜市が「待機児童ゼロ」を実現したりしている。女性の働く環境は確かに少しずつ改善されてきているね。しかし、世界的な視点で見ると、日本の女性の社会進出はまだ遅れているそうだ。半年前に世界経済フォーラムと言う機関が発表した「男女格差の国際比較」の報告では、日本の男女格差は136カ国中105位にランクが下がって、過去最悪だったそうだ。

 女子社員 職場環境は改善しているはずなのに、どうしてですかね。

 部長 この調査は、経済、教育、政治、健康の4分野で男女格差を測定したそうで、この時期、日本は女性議員が減少したのと、「経済活動への参加と機会」のスコアが悪かったという分析結果だったかな。それではひとつ質問だ。男女格差が小さいのは、どこの国だと思う。

 女子社員 アジアは女性後進国っていうイメージがあるから、やっぱり欧米でしょうね。

 部長 いい線だが、格差が小さかった上位5カ国は、北欧4カ国とフィリピンだった。北欧は仕事のシェアリングが根付いているからね。日本をはじめ経済発展してきた中国や韓国は低位だったから、はやりアジアは女性にやさしくないということかな。

 女子社員 住宅業界や不動産業界もここ数年、女性の活躍が目立ってきましたよ。女性ならではの感性を仕事に生かせる職場も増えていますし、様々な女性の組織やプロジェクトも活発に活動しています。

 部長 確かに、最近は同業の女性経営者にも良く会うようになった気がする。

 女子社員 欧米のようにキャリアウーマンがどんどん増えてくるでしょうね。

 部長 米国在住の経営者に聞いた話だと、米国では30年以上も前から、出産を終えた女性の社会復帰が始まったそうだ。そのうえ生活費が高く社会保障も手薄なこともあり、必然的に女性自らも生活のために稼ぐことが求められてきたという社会背景もあるという。米国人にしてみれば、日本の社会保障がうらやましく見えるそうだ。時代背景はもちろん違うものの、ようやく日本も女性が今まで以上に社会で活躍できる時代に入ったということだな。

 女子社員 法律や制度がいくら整っても、やはり家事・育児と仕事の両立は大変厳しいそうです。先輩の女性社員たちも、ご主人の助けがあるからやってこれていると言っていました。

 部長 そういえば、「子育てしていることに社会がもっと理解を示さないといけない」と、ある女性教授がスピーチしていたのを思い出した。「女性の関与が低かったから、日本は先進諸国の中で住宅や住環境の満足度が低い」とも言っていたな。住環境が良くなるなら、是非、業界の女性に活躍してもらいたいな。

 女子社員 部長の家は共働きなんですか。

 部長 ずっと共働きだったから、子供の保育園の送り迎えも経験したよ。あれはまさに時間との戦いだった。まだ頑張って仕事を続けてくれているが、最近は「仕事辞めたい」が口癖だ。お互いに。これからが活躍の時代だというのに。

 女子社員 働きやすくなって欲しいけど、当然責任もついてくるということですよね。やっぱり部長もうひと頑張りしてください。

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