ニュースが分かる! Q&A オフィスの未来は? イノベーション生み出す場に
住宅新報 2014年4月29日 号 18面
連載: ニュースが分かる!Q&A

三井不動産が千葉県柏市に開設した国内最大規模のコワーキングスペース
先輩記者 先日、総務省から人口推計が発表されたけど、生産年齢人口が32年ぶりに8000万人を下回ったんだ。一方で65歳以上の人口は3189万8000人で総人口の25.1%を占める。ついに4人に1人が65歳以上という人口構成になった。知ってた?
後輩 生産年齢人口は15歳から64歳の人口のことですから、労働力に大きく影響しますね。働き手が減るということですからGDPなどにも関係してきそうです。
先輩 そうそう。だから企業としても働ける人材をフル活用していかないと成長は難しいだろうね。出産や育児で仕事から離れることが多い女性や、高齢者も重要な戦力だ。情報通信技術の発達で時間や場所にとらわれない働き方もできるようになったし。働き方の選択肢が増えてきた。でもこうなってくると、働く場であるオフィスはどうなると思う?
後輩 確かに、持ち運びしやすいパソコンやスマートフォンがあれば、会社の外でも仕事ができますし、時間の有効活用にもなります。だから、全社員の机を用意するのではなく、営業部門のような外回りが多い社員用にはフリーアドレス席を設ける会社も増えていますね。
先輩 そうなると従来よりもスペースが少なくて済む。コスト削減につながる。企業が工夫しているのはそれだけかな。
後輩 用途に応じてスペースをはっきり分けるようになっています。例えば、個人が机に向かって1人で集中して仕事をするスペースや複数で打ち合わせするスペース。しかも、自然と社員同士がコミュニケーションを図れるような場づくりを重視しているように感じます。
それに、コワーキングスペースやシェアオフィスといった共有オフィス空間も目につくようになってきました。起業したばかりの人だけではなく、大きな企業も利用しています。
先輩 社内のオフィススペースを工夫する意味はよく分かるが、シェアオフィスなどなど外のスペースを利用するのはどうしてだろう。時間の有効活用以外で理由がありそうだが。
後輩 企業として成長していくためには、社内外のいろいろな業種・立場の人との交流が必要になります。そういう場があることで刺激を受け、革新的な新事業につながる可能性もありますから。
先輩 なるほど。でもスペースがあるだけでいいのだろうか。
後輩 以前は、場所を用意するだけというのが大半でしたが、最近のシェアオフィスやコワーキングスペースは、交流を促すようなイベントなどの仕掛けも準備しています。新たな事業や会社を立ちあげる際のサポートもあります。更には、そこで生まれたアイデアを具体的な形にできるような機材を用意しているケースもあるようです。
先輩 時代によって、働き方も働く場の機能も変わる。選択肢は多いのだから、それをどう組み合わせていくかが成長を左右しそうだ。






















