営業の心得 【5】 先輩によって指示が違うときは 〝相手〟基準に考え、動く
住宅新報 2014年4月29日 号 8面
連載: 営業の心得
ゴールデンウィークに入りました。普段通りに仕事をしている方もいるでしょう。連休中は道が混んだり、業者や取引先の休みで何かと時間が掛かったりするので、普段よりゆとりを持って動くといいですよ。また、入社後初めてのまとまった休みという方もいると思います。十分リフレッシュしてください。でも、休み明けに疲れが残るような過ごし方はしないでくださいね。
さて、住宅・不動産の仕事は様々な法律、人や組織、状況が絡み合うものです。その中で日々決断が求められ、迷うこともあると思います。会社のルールや研修で学んだことだけで判断できることばかりではないので、最初の数年は私も迷ってばかりでした。その中で私自身がよく経験し、今でも相談を受けるのが「先輩によって指示が異なり、迷ってしまう」ケースです。
基本は、直属の上司に早めに相談することです。ただし、お客様を基準に考えるべき場面もあります。
ある土曜日の16時、担当のお客様から「欲しい資料がある」と連絡があったとします。C先輩からは「今すぐ訪問して届けた方がよい」、D先輩からは「メールで送ればよい」と言われた場合、どうすべきでしょうか。
なるべくお客様に会うことが望ましいので、一般的にはC先輩の指示が優先されると思います。しかし、あなたが「このお客様は毎週土曜日の夕方から家族で外出するので、今は忙しい時間帯だ」と知っていたらどうでしょうか。今すぐ訪問すると、お客様の迷惑になる可能性があります。この場合は、それを先輩に説明し相談するのがいいでしょう。そのうえでお客様にはメールを送るか、日時をずらしてもらいます。資料の内容や緊急性によっても判断は変わってきますが、「相手にとってどちらが良いのか」をあなただけが分かっているケースでは、それを優先すべきです。
道は体で覚えよう
また、先輩のアドバイスを参考にしつつ、自分で〝正解〟にたどり着くべきケースもあります。
住宅・不動産業には、物件や街を見て回ったり、お客様や不動産会社、取引先を訪問したりする仕事があります。その際、「駅の北側と南側のどちらから回るか」「優先して通るのは国道か県道市道か」といった点について、先輩によってはアドバイスが異なることがあります。これらは何度も経験して、効率の良いルート、道が混まないルートを自分で覚えていくものです。アドバイスを受けたら考え過ぎず、どんどん動いて覚えましょう。
判断できないことは早めに直属の上司に相談し、放置をしない。指示やルールにただ従うだけでなく、相手にとってどちらがよいのかを考えてみる。積み重ねで身に付くこともあるので、積極的に動く。こうしたことを、心掛けてみてください。 (住宅・不動産業務アドバイザー・稲葉諭史)


























