分譲マンションなどのコミュニティづくりを手伝う専門会社を立ち上げたのが10年12月。設立3周年記念を昨年12月に開いた。大手ディベロッパーを中心に、依頼案件が増えている。
「会社を設立して3カ月後に東日本大震災が起こったので、防災・減災の視点からコミュニティへの関心が急速に高まった」
「その後も、省エネのためのシェアブーム、防犯、独居老人の見守り、子育て支援など、人と人とのつながりが社会の大きなテーマとなってきている」
分譲マンション市場ではハード面での差別化が難しくなってきていることも追い風だ。大手同士の場合、HEMSや高圧一括受電などの機械設備で他社よりも長期にわたって優位に立ち続けることは難しい。
「ソフト面での付加価値こそ重要になってくるという認識が強まっている。おかげさまで当社に対する評価も、よちよち歩きだった3年前に比べると格段に高くなりました」と笑う。
「マンション住民の方も、総戸数が多くなるほど住民同士のつながりが大切だと分かっている。防犯に関する意識から、あいさつもないようだと危険ではないかという不安を肌感覚で持っている」
「人は血縁、地縁、学縁、社縁というつながりを持ち、更に社会を良くしたいという価値観縁も求めている」と話す。そのうちの〝地縁〟を重視するネイバーフッドデザインという言葉を自ら発案した。
04年に大学卒業後、現コスモスイニシアに入社。06年に社内新規事業コンペに応募した〝エコマンション〟が最優秀賞を受賞。内装に国産材を使った環境共生住宅で、2年連続でグッドデザイン賞に輝いた。
今は日本人が共通の価値観を見い出せない寂しい時代、〝無縁社会〟とも言われる。だからこそ、ネイバーフッドデザインに対する期待は大きい。
早大政経卒。独身、33歳。 (本多信博)



























