「長期的構想力を」 寺島実郎委員らプレゼン 〝異次元〟の高齢社会に危惧も 国土グランドデザイン
住宅新報 2013年12月3日 号 2面
2050年を見据えた国土計画を策定するため設けられた、「新たな『国土のグランドデザイン』構築に関する有識者懇談会」の第2回会合が11月27日に開かれた。今回は懇談会委員で日本総合研究所理事長の寺島実郎氏と、ゲストスピーカーのJR東海会長の葛西敬之氏がグランドデザインの構築に向けて、プレゼンテーションを行った。
寺島氏は、2050年を見据えるという長期的構想力の前提として視界に入れるべき5要素として、(1)「日本海国土軸」と総合交通体系、(2)「移動と交流」をテコにした活性化、(3)資源ポテンシャルの探求とエネルギーコスト低減、(4)広域ブロックとコンパクトシティを中核とするシナジー、(5)次世代ICT―ネットワーク情報技術革命の取り込み――を挙げ、「大中華圏(中国、香港、台湾、シンガポールなど)との貿易は全体の半分と最も多くなってきている。また、原油・LNGなどの輸入先であるロシアとの関係も深くなる。これからは日本海側と太平洋側を戦略的につなぐ構想が重要だ」と述べた。
また、「シンガポールやデンマークは1人当たりのGDPが5万ドルを超えている。日本は3.9万ドル(13年)で世界23位。いかにして付加価値を高めるかだ」「高齢社会は今や現実となっているが、これからはまさに〝異次元〟の高齢社会となる。つまり、団塊の世代という圧倒的量の高齢者が現れる。そして、企業への帰属意識から離れざるを得なくなる元サラリーマンが地域コミュニティの中でどう居場所を作り、どうした立ち位置で活用されるか。社会不安も考えられる」と日本特有の問題点などを抽出し、グランドデザイン構築の足掛かりをつけた。


























