全国住まい・地元 再発見 一般財団法人日本不動産研究所 (25) 三重県・高速道路延伸でアクセス向上した東紀州 熊野古道など観光に期待
住宅新報 2013年11月19日 号 18面
連載: 全国 住まい・地元 再発見
地価に〝南北差〟
三重県の観光名所といえば伊勢神宮である。今年10月に式年遷宮の最大の山場である遷御(せんぎょ)の儀が行われて大いに盛り上がり、参拝客が初めて1千万人を突破した。内宮の鳥居前町である「おはらい町」内の地価公示地(宇治今在家町、13年1.8%上昇)は県内上昇率最上位である。伊勢神宮のある伊勢市へ赴く場合、名古屋市からは桑名市、四日市市、鈴鹿市、津市、松阪市などを経ることから、伊勢市はかなり南方にあるとも感じられる。しかし、実際は南北が180キロと非常に長い三重県の中間付近に位置する。
伊勢市南方には、熊野市・尾鷲市を中心とする、三重県最南端の東紀州と呼ばれる地域がある。三重県の地価動向の特徴の一つとして、南北差が挙げられる。伊勢神宮周辺は例外として、北方ほど名古屋圏の影響を受けて地価は回復傾向にあるが、南方ほど交通が不便で過疎化の影響などにより地価は下落傾向が続き、東紀州も同様に下落している。また、南海トラフ巨大地震の津波による浸水リスクから沿岸部ほど需要が弱い点も特徴である。























