全国住まい・地元 再発見 一般財団法人日本不動産研究所 (23) 京都市・趣ある細街路、密集市街地対策 景観維持と防災性強化図る
住宅新報 2013年11月5日 号 14面
連載: 全国 住まい・地元 再発見
世界遺産の街並み
京都といえば、世界遺産にも指定されている多数の神社や仏閣を連想しますが、町家が立ち並ぶ風情のある街並みも、京都らしさに大きく寄与しているのではないでしょうか。一度は京都を訪れた人やテレビや雑誌で京都の街並みを目にしたことがある人が、京都らしい佇まいと聞いて頭に浮かぶのは、細い路地に趣のある木造の古い建物が並ぶ姿だと思います。
戦災による被害が少ない旧市街地や、戦後復興から高度経済成長期にかけて土地区画整理事業が未着手のまま市街化された地域に、このような街並みが多く残されています。細い路地が集中し、木造住宅が立ち並ぶ木造密集市街地は、京都らしさを醸し出す一方で、法令上の問題から建物の建て替えや修繕が進まない状況にあります。そのため、地震などの災害時には建物の倒壊が想定され、避難や救助に支障をきたし、火災の延焼が拡大するというリスクも併せ持っており、都市防災上の課題を有しているともいえます。























