家に諫むる子あればその家必ず正し 松岡英雄新住まいの「ことわざ」 <180>
住宅新報 2013年8月27日 号 14面
連載: 新住まいの「ことわざ」
一人の生命は全地球より重いというが、最近は随分軽くなってしまったような気がしてならない。殺人事件はテレビや映画の世界と同じように頻発している。金が欲しかった、邪魔になった、など理由は様々だが、そんなに簡単に人を殺せるものだろうか。特に、年端も行かない我が子の生命を実の親が奪うような事件があると、一体、日本人はどうなってしまったのかと考え込んでしまう。戦後の民主主義は自由をもたらしたけれど、生命を奪う自由まで与えられたわけではない。
衆参のねじれが解消して、決められる政治ができるという。それはそれで悪いことではないが、間違った決め方をしてもらいたくない。原発もなし崩し的になりそうである。事故の怖さを忘れてはならない。広島、長崎の原爆を忘れてはならないことと一緒である。生命を軽んじるような政治を国民が望んでいるはずがない。
表題の言葉は、父の不義をいさめる子がいればその家はまさに安泰である、の意。今年の夏は暑かった。暑い時は家でじっとしているに限る。仕事のある人はそうは行かないから気の毒であるが、定年までは頑張っていただきたい。もっとも、年金制度のことを考えると老後の人生が必ずしも保障されているとは言えないけれど。






















