全国住まい・地元 再発見 一般財団法人日本不動産研究所 (8) 北九州市・黒崎駅前のコムシティが再開業 副都心として復活の鍵に
住宅新報 2013年7月16日 号 14面
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01年開業の再開発ビル
JR黒崎駅を中心とする黒崎地区は、北九州市の中心、小倉駅から南西方へ直線距離で約11キロに位置し、古くから三菱化学や安川電機などの企業城下町であるとともに、長い間北九州市の副都心として栄えてきた。その黒崎駅前の大型複合施設コムシティが本年4月2日に再開業した。
コムシティは、地上12階地下1階のビルで、黒崎駅西地区市街地再開発事業として施行され、北九州市の副都心・黒崎の集客施設として01年9月に竣工、11月に全面開業した。当初からテナントが集まらず、運営していた第三セクターが03年に約130億円の負債を抱えて自己破産した。西鉄イン黒崎以外は閉鎖され、その後約10年にわたり閉鎖されたままになっていた。
商業施設部分は、07年に沖縄県那覇市に本社を置く沖創建設に売却されたが、11年7月に同社から北九州市が床を買い取った。その後、北九州市がコムシティの再生計画案を発表。商業フロアの運営主体として福岡の私鉄、西日本鉄道を選定するなどして、再開業への準備が進められてきた。
4月に八幡西生涯学習総合センター等、5月に八幡西区役所、西部市税事務所、保健所西部生活衛生課、第2夜間・休日急患センター等が移転した。JR黒崎駅に直結するペデストリアンデッキから入ると、ドラッグストアのマツモトキヨシやタリーズコーヒーなどが入居し、明るい雰囲気で入館者を迎えている。
一方、黒崎駅北側も、黒崎駅北口駅前広場の整備計画があり、更に産業用ロボット大手の安川電機が「ロボット村」を建設、15年に開業することを発表。ここでは、ロボット製造工場などを整備するほか、一般開放エリアとして市民の憩いの場を提供する計画とのことである。
地盤沈下、衰退の象徴
黒崎駅南側は、古くは非常に栄えた商店街で、現在も新店街、名店街、栄町通り、一番街、くまで通りに約250軒もの商店が軒を連ねている。しかし近年は商業構造の変化から空店舗が増え、〝地盤沈下〟が激しくなっていたところへ、コムシティが約10年もの間、閉鎖されたままで、黒崎地区衰退の象徴のようになっていた。
今後コムシティの集客や黒崎駅北口の整備が進むにつれて、黒崎駅周辺に人が集まり、黒崎が北九州市の副都心として復活するのか、今後の動向が注目される。
(日本不動産研究所北九州支所、不動産鑑定士・木村修二)


























