シンドラーEV事故 保守点検不備が原因 国交省の事故調で
住宅新報 2013年2月12日 号 2面
国土交通省の社会資本整備審議会昇降機等事故調査部会はこのほど、12年10月31日に石川県金沢市内のホテルで発生したシンドラー社製エレベーター(EV)事故の中間報告書をまとめた。
今回の事故の要因について、「事故機であるW型巻上機のブレーキ構造上の特性」のほか「ブレーキの引きずりなどを生じさせないための保守・点検が不徹底だった」と指摘。事故が起こる前の12年2月の定期検査の際、シンドラー社により計測された事故機のブレーキスプリングの設定寸法は65ミリだったが、これは同社のブレーキ取扱説明書の設定寸法である「最小67ミリ」に従っておらず、12年7月に改定されたブレーキ取扱説明書の「69ミリ~71ミリ」という設定にも沿っていなかった。
ブレーキスプリングの設定寸法が短いとブレーキがかかったままEVを動かすことになり、ブレーキが十分に開放されず「引きずり」が生じる。それが続くとブレーキ(ブレーキライニング)が摩耗して、結果としてブレーキ力が失われてしまう。なお、ブレーキスプリングの設定寸法が65ミリとなった原因については、まだ分かっていない。


























