「さくら事務所を100年先まで残る企業にする」社長としての決意表明だ。 「住宅の寿命を人よりも長くし、住宅が社会資本になると同時に、個人の資産として価値が向上していく。そうした市場を何年かけても作り上げていきたい」とビジョンは明確だ。
03年に入社。広告・マーケティングの仕事で独立しようかと考えていた頃、長嶋修前社長(現会長)から、『PRの仕事を手伝ってほしい』と誘われた。
「ですから、お引き受けしたときは、ある程度のお手伝いができたら、辞めさせていただくことも考えていました」
その後、さくら事務所の認知度は業界内で急速に高まり、会社創業時からの理念である『人と不動産のより幸せな関係を追求する』という思想にも共鳴するプレーヤーが徐々に登場し始めた。
そこで、06年にはこの企業理念に、『豊かで美しい社会を次世代に手渡す』という新たな目標を加えた。
そして、役員への就任を打診されたのが2年前だ。 『理念を進化させつつ、この思想を長く世の中に残していきたい。君に全て任せる』という虚心坦懐な会長の言葉に心を動かされた。
「最初はフリーランスになる準備として入社したわけですが、さくら事務所自体が起業家の集まりみたいな組織でしたから(笑)」
これからも、そうしたリゾームな組織体制は維持していくという。
今後の大きなテーマとしているのが、分譲マンションの管理問題。「建て替えも難しくなるので、今後は管理組合に中立の立場からコンサルティングできる企業が不可欠」と指摘する。
「賃貸住宅の質的向上も大事。若い人たちが最初の住まいで豊かな感性を磨いてこそ、住宅を核とした美しい社会が形成される」
人と不動産の幸せな関係を追求するために、なすべきことは多い。趣味は神社巡りと山歩き。仕事は忙しいが半日でも時間が取れたときは一人で出かける。
昨年、シェアハウスに転居した。「身軽になれて気力も充実。仕事人間にはピッタリです」と笑った。
(本多 信博)



























