新住まいの「ことわざ」 <139> 松岡英雄 風起こらざれば木動かず
住宅新報 2012年10月30日 号 12面
連載: 新住まいの「ことわざ」
風が吹かなければ木は揺れたり、動いたりしない。物事も原因があって起こるものであるということ。
季節風を防ぐために家の周りに樹木が植えられる。屋敷林である。東北ではいぐね(居久根)、北陸では垣入(かいにょ)、山陰では築地松(ついじまつ)などと呼ばれている。冬の寒さをしのぐための先人の知恵である。屋敷林に囲まれた家の庭の陽だまりは嘘のように暖かいらしい。
わが国では昔から、風を防ぐために防風林を、砂を防ぐために防砂林を、雪を防ぐために防雪林を、火災の延焼を防ぐために防火林を造ってきた。風から列車を守るための鉄道林というのもあって、わざわざ写真を撮りに行く〝撮り鉄ちゃん〟もいるそうだ。






















