松岡英雄新住まいの「ことわざ」 <132> 家の内で傘させば鼠が荒れる
住宅新報 2012年9月11日 号 14面
連載: 新住まいの「ことわざ」
夏の終わりの土曜日の午後、中学校の同窓会があった。恩師が5人、仲間が98人出席した。1学年500人、10クラス編成だったから約2割の出席で、60代半ばという年齢を考えれば上々の出席率である。
故郷はJR岐阜駅の南側に広がる加納という町である。加納は江戸時代には中山道の宿場町だったが、藩の下級武士の生活は苦しく殿様が和傘作りを内職として奨励したという。それが地場産業となり、昭和の最盛期には年間1200万本生産した。現在は3万~4万本ほどらしく、それでも日本一を誇っているが、傘屋さんはわずか数軒だそうである。
和傘には、番傘、蛇の目傘、野点傘、舞踏傘などがあり、美濃紙の表面に植物性油を塗って防水性を高めている。その油を乾燥させるため天日干しという作業が行われる。






















