日本・アジア太平洋地域の不動産市場調査に携わると共に、海外からの日本への不動産投資、日本からの海外投資を後押しする業務も多忙を極める。
世界的に厳しい経済情勢が続く中で、「日本の投資不動産市場は約100兆円と、米国に次ぐ世界第2位の規模。証券化不動産の割合が低いものの、収益の安定性は高く日本市場を熱いまなざしでみている海外投資家が多い」と話す。
邦銀に在籍していた2000年から6年間、先のオリンピックが開かれたロンドンに駐在した。マラソンが趣味で、現地で行われたハーフレースや10キロレースにもたびたび参加した。すっかり変ったロンドンの街並みを、オリンピック放送を通じて感慨深く見ていたそうだ。
「英国と日本、そして銀行と今のエクイティ側に立つ異なる2つの視点からそれぞれの見方を比較すると、違いがはっきり見えてくる。同時に矛盾点も噴出してくる」と苦笑いする。
そのひとつの例がインフラ。
「新幹線はあの線路に新幹線しか走っていないから画期的だった。それに比べて在来線と同じホームを利用する成田エクスプレスは、海外の基準に照らすと空港エクスプレスと呼ぶには程遠い。駅ではそのホームにたどりつくことすら外国人には難しい」
日本の不動産市場に投資を呼び込むには、「空港と都心のアクセスを改善するなどインフラの整備も欠かせないが、何よりも外国人にとってわかりやすいことが重要だ」というのが持論だ。
趣味は都内の崖めぐり。
「大きな河川などの近くにある崖地と、そこにある街を、古地図と見比べながら散策する」という、一風変わった趣味を持っている。「田園調布や成城がそうであったように、過去をさかのぼると崖地の上に住宅がつくられてきた街の歴史が見えてくる」のだという。
「日本の不動産の魅力を広く世界に伝える」強い意志が、仕事にもプライベートにも満ちあふれている。 (市川 佳之)



























