「中古流通」で日本再生 市場規模倍増へ国も本格始動 「エコ」と「経済活性化」実現 「安心感」ある市場へ
住宅新報 2012年8月14日 号 16面
中古住宅の流通活性化に向け、国が本格的に動き出している。経済・産業界の更なる発展への羅針盤として定められた「日本再生戦略」の中で、「20年までに中古流通市場・リフォーム市場規模倍増(20兆円)」が掲げられた。そして、流通市場拡大に向けた専門研究会も国土交通省内に設置。〝流通業界のプロ〟たちによる市場の改革がスタートした。経済的効果は、中古よりも新築市場の方が高いとの指摘もある。ただ、スクラップ&ビルドによるロス、少子高齢化の人口構造、住宅ストックの拡大を鑑み、そして何より、既存のものを活用する「住宅・不動産業界のエコ」の取り組みとして、中古住宅の流通活性化は社会的要請となっている。
中古流通市場活性化のためには、何が必要なのか――。これまでも様々なシーンで議論されてきた話題だが、その多くは「安心感」といった意見に集約される。
中古住宅を選ぶ際の「何か欠陥があるのではないか」という漠然とした不安感。新築住宅と比べて、物件そのものに対する情報量が圧倒的に少ないことから生じるものだが、不安を取り除き安心感を提供するために始まったビジネスが、インスペクション(住宅診断)だ。10年程前から徐々に広まっていき、更なる普及とレベル向上を目的とした協会も立ち上がるなど、社会的認知度は高まりを見せている。























