大黒柱 松岡英雄新住まいの「ことわざ」 <128>
住宅新報 2012年8月14日 号 14面
連載: 新住まいの「ことわざ」
五重塔には中央部に心柱(しんばしら)と呼ばれる柱が使われ、耐震性に優れた建物になっているそうだ。東京スカイツリーにもこの心柱の役割を果たす鉄筋コンクリート製の円筒(中は階段室)があり、マグニチュード8の地震にも耐えられるそうである。
昔の木造住宅には大黒柱と呼ばれる太い柱が家の中央に使われていて、地震や台風に備えた造りになっていた。今日、マンションで生まれ育った子供達は果たして大黒柱が理解できるだろうか。百聞は一見にしかず、古民家にでも連れて行って、大黒柱の大切さや凄さを見せたほうがよい。
私の住んでいる町から辻堂駅に行く途中に450メートルほどのトンネルがある。ニュータウン開発の関連事業として86年にゴルフ場の下を掘って造られたトンネルであるが、なぜか大庭隧道(おおばずいどう)と呼ばれている。隧道とはまた古めかしい呼び方であるが、子供達はそれによりひとつずつ知識が増えていく。






















