列島 ホットなまち 一般財団法人日本不動産研究所(8) 沖縄県・発展する那覇新都心地区 返還後、曲折を乗り越えて
住宅新報 2012年7月17日 号 12面
連載: 列島 ホットなまち
住宅地の最高地点も
沖縄県にも住宅地の地価が上昇している地区がある。那覇市北部の「那覇新都心地区」である。12(平成24)年地価公示では、同地区内にある住宅地で地価が上昇し、同地区内に新設された公示地は県内住宅地の最高価格地点に踊り出た。この地域は、旧地域振興整備公団を施行者とした土地区画整理事業が行われ、地方圏にありながら目覚ましい発展を遂げてきた地域だが、これまでの開発の道のりは必ずしも順調ではなかった。
那覇新都心地区は那覇市北部の高台に位置する。沖縄戦当時、周辺には旧日本軍の陣地が存在し、日米双方に多数の犠牲が出る激戦地となった。戦後、地区内の民有地は米軍当局に接収され、米軍関係者向けの住宅地として使用された。沖縄県の本土復帰後、75年頃には返還の方針が決定し、地権者への土地返還が開始されたが、全面返還まで約10年を要した。そのため開発が遅れ、地権者は長期間にわたる土地の遊休化を余儀なくされた。また、バブル経済による土地への投機熱が高まった時代に返還が行われたため、一部に投機目的の土地取引も発生して権利関係が複雑化し、開発をさらに長期化させる原因となった。























