ニュースが分かる! Q&A 住宅双六の〝アガリ〟はどこ? 高齢化で新たな設計必要に
住宅新報 2012年6月12日 号 12面
連載: ニュースが分かる!Q&A

諸外国と比べても日本の高齢化は急速に進展している
父 お、えらいね。新聞読んでるんだ。しかも住宅新報じゃないか。
子供 うん。最近、記事の中に『高齢者』とか『介護』ってよく出てくるね。どうして?
父 今、日本は高齢化が進んでいるんだ。3年後の2015年には4人に1人、2045年には3人に1人が高齢者になると予測されている。少子化の影響もあって一人暮らしも増える。年をとると、どうしても身体のあちこちが痛くなったりして、生活する上で誰かの助けが必要になることが多くなるだろう。そういったときに、住宅・不動産業界が何をすべきなのか重要になっていくからね。
これまで、年をとって自宅で暮らすのが難しくなると、施設に入るしかなかった。でも、本当は住みなれた自宅で暮らし続けたいと思う人は多い。だから今、国でも、住みなれた地域で暮らすための枠組みを進めているんだ。
子供 どんな?
父 例えば、昨年秋にはサービス付き高齢者向け住宅制度が始まった。一人暮らしの高齢者や夫婦世帯が安心して暮らせるように生活相談や安否確認などのサービスがついている住宅だ。それに、この4月からは介護保険法が改正されて、24時間対応の定期巡回・随時対応サービスという新しいサービスも始まっているんだ。自宅にいながら、介護と看護を一体的に受けることができるようにするんだよ。
子供 ふーん。それで住宅とか不動産会社の人たちにはどんなことが求められているの?
父 ああ、その話だったね。住宅双六って知ってるかな?
子供 双六は、サイコロを振って、出た数で駒を進めるゲームでしょ。
父 そう。住宅双六っていうのは、一般的な住み替えのことをたとえて言うんだ。小さなアパートで新婚生活をスタートして、子供が生まれたら少し広い賃貸マンションに引っ越して、まず、中古マンション、その後新築マンションを買う。そして郊外の庭付き一戸建てを持つことが〝アガリ〟だったんだ。それが、知らないだろうけれどバブル崩壊ということがあって、その形が崩れたんだ。それにさっき言ったように高齢化も進んできた。
子供 アガリがなくなっちゃたの?
父 いや、むしろアガリがこれまで1つだけだったけど、今はいろいろあるってことかな。住まいの選び方も変わった。子供の数は減って、親の方も子供に頼らずに自分たちの終の住まいをどうするか考えるようになっている。だから、今までとは違ったアガリを新しく設計し直すことが重要になっている。そこがこれからの不動産会社の大事な使命になるんだ。
子供 アガリが増えたのなら、双六が面白くなるよね。楽しみ!






















