全国まち・住宅・不動産 話題のスポット 日本不動産研究所(46) 青森県「田んぼアート」の田舎館村 稲作体験ツアーで集客 収穫量日本一の実績背景に
住宅新報 2012年4月3日 号 12面
連載: 全国まち・住宅・不動産
肥沃で平たんな農地
青森県南津軽郡田舎館村(いなかだてむら)は、穀倉地帯である津軽平野の南部、弘前市と黒石市の中間に位置し、人口8356人、世帯数2568世帯(住民基本台帳、12年2月末現在)である。八甲田連峰や白神山地といった山のイメージが強い青森県だが、隣接する藤崎町・板柳町とともに林野のない平たん地の村である。村の中央を浅瀬石川が、弘前市との境を平川が流れ、肥沃な土壌を有しており、総面積22.31平方キロのうち宅地はわずかに11.4%で、田が約52.5%、畑が約12.7%とほとんどが農地である。
別掲グラフは10アール当たりの米の収穫量を1961年から5年ごとに青森県及び全国と比較したものである。田舎館村の収穫量は、03年を除いては青森県と全国を上回っており、11回も収穫量日本一になっている。最も収穫量が多かった年は79年で、田舎館村712キロ、青森県597キロ、全国が482キロだった。81年に発見された弥生時代中期の水田跡である垂柳(たれやなぎ)遺跡からは、家族総出の農作業の足跡や炭化米も出土している。これからも分かるとおり、昔から村を挙げての稲作への努力や風土がもたらした結果が収穫量日本一の礎となっているといえるだろう。なお、田舎館村埋蔵文化財センター内では約2000年前の地面上を歩くことができる。























