日本の『不動産サービス』に商機 ブランドを統一したCBREの代表取締役 ベン・ダンカンさん
住宅新報 2012年3月13日 号 2面
連載: ひと
国内15、海外60カ国に拠点があるCBREグループは、世界最大の事業用不動産サービス会社として常にトップブランドの地位にある。グループ全体の商号・社名統一に伴い、このほど社名変更した「CBRE」(シービーアールイー)の代表取締役、ベン・ダンカン氏は日本法人の最高責任者を務める。
「米国企業番付『フォーチュン500』の不動産サービス部門では、企業理念に掲げる最も『尊敬』される企業に2年連続で選ばれた」。更にリプシー社のランキングで11年連続で事業用不動産のトップ企業に輝き、国際アウトソーシング専門家協会のランキング100社にも6年連続で選出されたばかりだ。 CBREの日本進出は99年。後にオフィス仲介大手の一角にあった旧生駒商事を吸収統合し、着実に日本での存在感を高めてきた。英国で学業を修めたダンカン氏は、ロンドンで不動産サービスに従事した後、96年から香港、そして04年から日本を担当する。
「中国返還の1年前に香港に移った。当時、市場は非常に変化していた時期で、常にビジネスチャンスを探し求めていた」と当時を振り返るダンカン氏。
ちょうどアジア諸国の経済成長が加速した時期とも重なるこの間、「世界3大金融市場であるロンドン、香港、東京で経験を積み、それぞれ異なる不動産市場の進化を自分のこの目で見ることができたことは非常に幸運だった」と話す。
14カ国のプロジェクトに関与し、各国の不動産市場に見識が深いダンカン氏には、日本特に東京の不動産市場は『ソフィスティケーテッド』(洗練)されている市場に映っているそうだ。
「不動産の専門メディアが存在するのも、多くの人たちが不動産市場に注目していることの表れだ。ただ不動産サービスという点では、独自の道をたどってきた日本の成長はやや遅れ気味。そこにCBREが果たす役割がある」とビジネスチャンスを見出している。
来日して8年。「全国各地、どこへ行っても品質の良い、おいしい食事があることが日本の最も好きなところ」と笑顔で話す。
(市川 佳之)


























