「社会の無縁化防ぎたい」 マンションのコミュニティづくりを支援 HITOTOWA社長 荒 昌史さん
住宅新報 2012年2月28日 号 2面
連載: ひと
7年勤めたコスモスイニシアを辞め、分譲マンションのコミュニティづくりを手伝う(株)HITOTOWAを10年12月に設立した。よちよち歩きの1年が経過し、今年は飛躍を狙う。
マンション契約者向けイベントの企画・実施、マンションのコンセプト制作・販売支援などが主な仕事で、古巣のイニシアなどディベロッパー数社との実績がある。
「入居予定者に、楽しいから創りましょうと呼びかけてもダメ。何のためのコミュニティかを明確にする必要がある」
震災後強まったのが防災と環境への関心。イザというときに助け合える絆が必要だと考える人たちが増えている。カーシェアなどでエネルギーを効率的に使う『エコライフ』も人気を集めている。
旧リクルートコスモスに入社したのが04年。入社時から国際協力や貧困問題を学び、一方で後にNPO法人化するGooDayを設立。自然破壊をやめない人間社会への危機意識を仕事にもぶつけてきた。コスモス在籍中に企画した環境共生住宅が2年連続でグッドデザイン賞に輝いたのがうれしい思い出だ。
「既存分譲マンションのコミュニティづくりにも参画していきたい。新築の物件よりも難しいだろうが、アンケートでは70%が必要と答えている。必要性は感じていても、キッカケがない、誰もやってくれないと諦めてしまっているのが実態だ」。そうしたマンションを放置しておけば、無縁社会の拡大につながるのではないかと怖れる。
08年、NPOとなったGooDayの代表理事に就任。海岸清掃、森づくり、古民家を活用した宿泊施設づくりなど多彩な活動を展開している。
3月17日には震災から1年ということで、減災のためのコミュニティづくりを提言するフォーラムを開く。タイトルは『TOKYO COMMUNITY CROSSING~あなたとつくるこれからの自治~』
「ゆくゆくは、行政とも連携し町単位で地縁を復活させ、社会の無縁化を防ぎたい」と語る。日本の未来を託したい。
(本多 信博)






















