相続対応など地域密着型で 子育てをしながら実母との「親子不動産鑑定士事務所」開業を目指す 山縣 明日香さん
住宅新報 2012年2月21日 号 2面
連載: ひと
現在の肩書きは、(有)リアルカンテイ鑑定課長。2人の子どもを育てながら、個人鑑定事務所にとって大事な事業基盤となる、相続路線価など公的評価の仕事に取り組み、経営ノウハウを学び、吸収して独立開業への準備を進めている。
不動産鑑定士を目指したきっかけは、「02年の鑑定2次試験に公務員だった母が合格したこと」で、「育児や子育てを控える女性にとっても生かしやすい資格では」と思ったことだ。
04年に都市銀行を退職して鑑定2次試験に合格。2つの不動産鑑定事務所で実務経験を積み、08年に新試験制度の実務修習(第一期生)の修了試験に合格。その後は、主に証券化評価・REIT案件を担当した。2度の産休を経て職場復帰したが、今後のことを考えると、「子育て期間を含め、主婦、母として働くには、自宅で開業するのが一番。何とか鑑定事務所を立ち上げたい」と思い、昨年8月、大手鑑定事務所を退社した。
独立への準備を進める中で、「バックアップ」をしてもらえる、リアルカンテイ代表取締役の二村昌利鑑定士に出逢った。今は、自宅でできる仕事をメーンに、案件ごとに業務をこなしながら、鑑定士としての腕を磨いている真っ最中。
「実は、60歳代の母も現在実務修習中で、修了試験に合格すれば鑑定士になります。就職は難しそうですから、その母のためにも、『山縣不動産事務所』を立ち上げなければならないのです。実現すると、鑑定業界でも珍しい『親子鑑定事務所』になりますね」
当面の目標は、「まず事務所を旗揚げする」こと。「次に、3~4年後に経営を軌道に乗せる」こと。「公的評価を軸にしながら、地域密着型の仕事、相続相談関係など個人の需要を開拓したい。できることから着実に」という。
そのために、「税務関係の知識や不動産の最有効活用を自ら描き出せるような建築の知識を身につけなければ」と意欲も十分だ。
東京都杉並区在住。35歳。家族は夫婦と3歳と1歳の2女と実母。好きな言葉は「一期一会」と「行雲流水」という。 (柄澤 浩)






















