大好きな日本で本格始動 台湾人投資家に日本の不動産を紹介する「東京おおやネット」社長 廖惠萍(りょうけいひん)さん
住宅新報 2012年2月14日 号 2面
連載: ひと
「治安が良くてきれい。洋服や物は常に最先端で、食べ物もおいしい。すてきな建築物もたくさんある。日本のこと? 大好きです」
母国の不動産投資家に、日本の物件を紹介している台湾人の廖さんは、聞いたこちらが恥ずかしくなるほどの『日本びいき』だ。
2年前から事業を本格化し、現在は月に10物件ほどをあっせんしている。震災による影響はほとんどないという。台湾人から見ると、以前の日本の物件価格と比べて今はかなりの割安感があるようで、「興味を示す人はとても多い」と話す。
東日本大震災後、日本を友好的に思う台湾人の『本質』が分かった人は多いはずだ。200億円もの義援金が集まったことは、あまりにも有名。様々な意味で、台湾人が日本のことを身近に感じられるようになった表れなのかもしれない。
10年ほど前に日本を紹介する雑誌を台湾で出版。その数年後には、日本ツアーを専門とする旅行会社を立ち上げた。ツアーを手掛けるうちに、台湾人の日本への不動産投資ニーズの高さを実感し紹介業を本格化。昨年5月には東京・新宿に事務所を設立した。
ひと月の半分ずつが台湾と日本の往復であるため、東京・目白には自宅兼ゲストルーム付き住宅を構えた(10面参照)。ゲストルームは台湾から来た投資家の宿泊用。日本の不動産を紹介していく環境を、次から次へと整えている。まさしく、昇り竜の勢いを見せる64年生まれの年女だ。
『日本びいき』なら、日本人のことも好きでいてくれるだろう。しかし、「それとこれとは別です(笑)」。なかなか本音を言わず、決断力に欠ける日本人の性格が、廖さんには少し物足りないらしい。ただ、真面目さ、義理堅さ、勤勉さには本当に驚くという。「台湾と日本の良いところをミックスすれば、ものすごく良い会社ができるかもしれませんね(笑)」
(福島 康二)






















