人事を尽くして 高齢者住宅政策を推進する国交省安心居住推進課長 山口 敏彦さん
住宅新報 2011年12月20日 号 2面
連載: ひと
10月20日、改正高齢者住まい法が施行した。生活相談や見守りなどのサービスが付いた高齢者住宅(サ高住)の登録制度がメーンだ。5月からは同住宅への補助制度も開始。12月上旬現在、約1万6000戸を採択。「順調に進んでいる」。
「人事を尽くして…」
<座右の銘は?>の問いに、そこで言葉が詰まる。
「天命を待つと言っても、時折悪いことはありますからね」と一笑する。「言い換えれば、後は野となれ山となれかな」と続く。
前職、住宅政策課長時代。今後の住宅政策の目標などを掲げる住生活基本計画の改定を行った。『住生活』をより鮮明にするため、3本柱を立てて進めた。中古・リフォーム市場活性化に、老朽マンション対策。そして、サ高住に代表されるハード+「ソフト」の展開だ。いずれも難しい課題を掲げた。
「やらなくてはならないことはしっかりやる。出来るかどうかを考えるのではなく、どんなことに対してもまず、最大限努力するという姿勢が大事だと思う」
登録が進むサ高住。その枠組みの中でも、提供するサービスは住宅ごとに幅がある。生活相談と見守りだけのものから、医療が受けられるものなど。同様に、入居者も自立の方から要介護の方まで多様だ。供給促進に併せて、より選びやすい環境を整えなくてはいけないという思いがある。登録住宅は、現在もWebサイトで詳細な情報を公開しているが、それは作り手側の見方でしかないかもしれない。
「使う人からの意見をもとに、日々進化させていきたい」
自分がやるべきと思うことはしっかりやる。結果はどうあれ、「人事を尽くす」ところが重要だ。
休日は小説や映画を乱読、乱鑑賞する。テニスをはじめ昔はよくやっていたスポーツ。今も惹かれるが、そこにはやや慎重な姿勢も。「怪我でもして仕事を休んだとなれば、大変な迷惑をかけることになりますからね」。
49歳の管理職。プライベートでは、「後は野となれ山となれ」とはいかないのだ。 (葭本 隆太)


























