「できることを必死に」 被災地の受験生を精力的に支援 ニッテイライフ執行役員経営企画室室長 今野 俊晴さん
住宅新報 2011年12月6日 号 2面
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宮城県石巻市出身。3月11日以降、東京から石巻の両親へ何度も安否確認の電話を入れた。それが全く通じず焦りがピークに達していた頃、ようやく「あの避難所にいる」と分かったのは、地震発生から10日以上経ってからのことだった。
被災地の惨状を目の当たりにし、「何ができるか」と真剣に考えるうちに、1つの結論にたどり着いた。『学校問題の解決』だ。「状況が落ち着いてくれば、必ず出てくる問題だと思った」。避難所の床に寝そべって、苦労して参考書を読んでいる学生の姿を見たとき決心したという。
仕事では『2つの顔』を持つ。ワンルーム分譲のニッテイライフ執行役員という肩書と、学童保育・塾経営会社の社長。今回の被災地支援では、教育者としての顔がのぞいた。
石巻の高校・大学受験生の支援を目的とした「希望の木プロジェクト」を立ち上げたのが今年5月。東京の教育関係者が中心となって発足した。その実行委員会の代表となり、様々な企業へ支援をお願いに走り回った結果、KDDIやエーザイなど日本を代表する企業が協賛についてくれた。石巻市教育委員会からも後援を取り付けることができた。
地元大学の教室を借り、応募してきた受験生への無料スクーリングが11月29日からスタート。勉強に集中できない環境にある受験生に対して、最も大事といえるこの時期を有意義に過ごしてもらうといった取り組みだ。来年3月の受験終了まで支援する。
地元の石巻高校卒業後、同志社大学へ。就職は大手製鉄会社。38歳の時、以前から関心のあった教育関係の会社を立ち上げたいと、ニッテイライフの佐藤隆之会長に相談。「数年後は支援するから、まずはウチにきて中小企業の様々な経験をした方がよい」という助言をもらってから5年後の今、その会社を本格的に稼働させる準備が整った。「佐藤会長が営業マンの頃、ワンルームマンションを紹介してもらってからの縁。結局物件は買わなかったのですが(笑)」。それでも付き合いを続けてくれ、バックアップしてくれた。今の『二足のわらじ』も理解してくれている。被災地のために、故郷のために必死に駆けずり回ること――。それこそが、今できる何よりの恩返しだ。 (福島 康二)


























