ひと 地域業者こそ活躍すべき 「競売不動産取扱主任者」資格試験を実施する不動産競売流通協会副代表理事 青山 一広さん
住宅新報 2011年11月1日 号 2面
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12月4日に、第1回「競売不動産取扱主任者」資格試験を実施する。応募要件は、宅地建物取引主任者資格を保有していること。あえてハードルを高くしたが、申し込み総数は1000件を超えた。
不動産業界の中でも、参画がごく一部に限られてきた競売市場。近年は占有者の明け渡しが滞りなく行われるよう法整備が進んだことで、一般消費者にとっての敷居が低くなりつつある。だが、加速度的に普及しているとは言い難い。背景にあるのが、競売不動産の取り扱いが宅建業法でなく民事執行法に基づくため、一連の手続きを落札者が自力で行わなければならないという特有の事情。そこで、正確な知識を基に競売不動産の取得をサポートする役割が必要になるが、その適任が「地域に精通する仲介業者」だという。
『中小にとってのビジネスチャンス』といった、単純な発想を根拠としているわけではない。本来は競売に限らず、売買仲介市場全体で「もっと地域業者が活躍すべき」と語る。理由は、「取引で失敗する可能性が低い」から。文字通り地元で生きる業者にとっては後のトラブルが命取りになりかねないため、こなす案件の数より、1件1件で最善を尽くすことに重きを置く。その結果としての安全な取引は顧客の評価に直結し、「やがて業界の底上げにつながるはず」と確信する。
知名度と組織力で勝る大手に対抗するのは至難の業だが、地域密着の強みを更に伸ばすのは方策の1つだ。具体的には、競売物件を含め「地域の不動産すべてを扱うことができる」方向性を目指すということ。「競売1本で儲けよう、というのではなく、あくまで業務の1つに位置付けてほしい」と話す。
3年前に独立するまでディベロッパー、建売業者を経験し、ハウスメーカーでは事業部長を務めた。住宅・不動産一色の経歴が、前述の持論に深みを持たせる。加盟会社は130を超え、徐々に基盤も整ってきた。
意欲ある地域業者たちの、『反撃』の日は近い。
(鹿島 香子)






















