台湾で外資系ホテルが急増している理由とは? ワイズコンサルティング調査

ワイズコンサルティンググループ(中華民国台北市)傘下のワイズリサーチは、台湾での外資系国際ホテルの増加要因に関する調査結果を公表した。台湾ではマリオットやIHG、ヒルトンなどの外資ブランドホテルの建設が相次いでいる。客室数は右肩上がりで増加、2027年には約7300室に達する見通しという。
同社はこの背景について、インバウンド需要だけでは説明できない台湾特有の構造変化があると指摘する。第1に、電子・半導体産業の成長に伴い、欧米とのビジネス往来が活発化している点を挙げる。海外出張時に外資系ホテルを利用する企業関係者が増え、その利用習慣が国内需要にも波及している。第2に、ホテル会員資格やポイントを重視する台湾人富裕層の存在がある。海外で上級会員となった利用者が、国内でも同ブランドホテルを選択し、週末やオフシーズンに滞在を楽しむ動きが広がっている。
更には、不動産開発を担う建設会社や異業種企業がブランド力を求めて外資ホテルと提携するケースや、老朽化・事業承継問題を抱える地場ホテルが再生策として外資ブランドに加盟する動きも顕著にあるという。国内旅行の高級化志向も市場拡大を後押ししている。
同社では、外資系ホテルの増加は単なる観光ブームではなく、「企業のグローバル化」「不動産の付加価値戦略」「事業承継とブランド転換」といった台湾経済の構造変化を映すものと分析。ホテル市場の動向は、関連産業における新たなビジネス機会を示唆しているとしている。






















