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都市開発・観光事業に外部資本導入検討 フジ・メディアHD

 フジ・メディア・ホールディングスは2月3日、都市開発・観光事業について、外部資本(社外のお金や出資)を入れる検討を始めると発表した。方法や規模、時期は未定で、決まり次第、適時開示するとしている。事業の「オフバランス」(連結対象から外すこと)も視野に入れ、完全な売却も排除しない考えを示した。

 同事業は、オフィス、住宅、物流施設、ホテルなどの賃貸や販売・売却に加え、シティホテル、海洋レジャー施設の運営を手掛ける。構成企業として、サンケイビル、グランビスタ ホテル&リゾートのほか、サンケイ会館、サンケイビルテクノ、サンケイビルマネジメント、サンケイビル・アセットマネジメント、サンケイビルウェルケア、伸和サービス、SKB USA LLC、SKB Portland LLC、Sankei Investor 1201,LLCを挙げた。

 開示資料によると、25年3月期の同セグメント業績は売上高1409億円、営業利益244億円、セグメント資産は6131億円だった。12年にサンケイビルを完全子会社化し、15年にはグランビスタ ホテル&リゾートの株式をファンドと共同取得。以降、両社連携で「インターゲート」ブランドのホテル開発などを進め、事業規模を拡大してきたという。

 外部資本導入の理由として同社は、メディア・コンテンツと都市開発・観光の両事業を成長させつつ、資本効率を改善する必要があると説明した。都市開発・観光は賃貸用不動産など大きな資産を土台にするため、資産規模を抑えたまま利益を伸ばす計画を作りにくい一方、資産を売却して規模を縮めると借入返済が必要になり、成長投資の余力が落ちる恐れがあるとする。そこで外部資本を導入して財務余力を生み、配当や自己株式取得などの株主還元の強化、メディア・コンテンツ事業への成長投資に充てる方針を示した。なお、フジHDの事業セグメントは、メディア・コンテンツ、都市開発・観光、その他の3区分としている。