中古購入とリフォーム 一本化ローン取扱開始(キムラ)
連載: 読者コラム

キムラミキ(マイアドバイザー 登録)
ラフデッサン/代表
AFP・社会福祉士・宅地建物取引主任者
鳥取県立米子東高等学校卒業後、日本社会事業大学 社会福祉学部 福祉計画学科にて福祉行政を学ぶ。
大学在学中にAFP、社会福祉士を取得。大学卒業後、アメリカンファミリー保険会社での保険営業を経て、株式会社アゼル(マンションデベロッパー)にてマンション営業、マンション営業企画に携わる。その後FP会社でのスタッフ経験を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。
筆者ホームページ http://ameblo.jp/miki-fp/
一本化ローンの取扱開始
今回の記事では、中古住宅購入費とリフォーム費を一本化した住宅ローンの提供が開始されたことを伝えています。取り扱っている金融機関は三井住友信託銀行で、提携する仲介業者35社と「リボーン21」(センチュリー21のサービス)の利用顧客が、このローンを利用することができます。
中古住宅をリフォームすることを前提として購入しようとする消費者は少なくないでしょう。記事の中でも「新規顧客の中で、中古住宅購入者の占めるウェイトが高くなってきている。仲介業者から、その何割かはリフォームの意向を持っていると聞く」という、住宅ローン業務推進部のコメントもあります。
しかし、中古住宅購入時に、リフォームをローンを組んで行う場合、リフォームローンについては無担保融資となるため、1~2%台の住宅ローン金利に比較すると、4~6%と高く、返済期間も短く(10から15年程度)設定されていることが一般的です。
そのためでしょうか。国土交通省の行っている「平成23年度 民間住宅ローンの実態に関する調査」をみてみますと、リフォームローンの利用は件数、金額ともに低いという結果がでています。この結果から、リフォーム費は、現金で支出している様子が推測されますので、中古住宅は新築住宅よりも購入価格を抑えられるものの、リフォームを前提とする中古住宅の購入を行った場合、現金支出の負担が新築住宅の購入よりも大きいということが考えられます。
購入層の拡大
今回の記事にあるような中古住宅購入費とリフォーム費を一本化した住宅ローンが利用できることになれば、リフォーム費についても住宅ローンの金利水準で融資を受けることができるため支払い負担も軽減されますし、契約手続き書類も少なくなります。
また、リフォーム費のローン利用ができることになれば、先述したような現金支出の負担が軽減しますので、リフォームを前提とした中古住宅購入を検討したものの、手持ち現金が少ないために検討が暗礁に乗り上げた・・・という購入検討者への新しい提案を行うことも可能となるでしょう。
長引く景況の低迷に加え、増税などの負担増で将来不安を感じて、購入費を低く抑えられる中古住宅を検討する購入検討者も増えてくるでしょうし、今後、質の良い中古住宅ストックが増えてくれば更に中古住宅需要は高まるでしょう。今回の一本化ローンの登場は、中古住宅の流通活性化に大きく影響を与えるものと強く感じます。
























