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プレミアム会員限定細野徹×殿木真美子 旬な作品=住宅レビュー= (19) 西日暮里の小さな集合住宅 バリカン・中川純一氏設計

住宅新報 2011年4月19日 号 10面

連載: 旬な作品 住宅レビュー

住まい・くらし

 賃貸物件の建設が可能な土地が売りに出されたとき、ディベロッパーはどのように行動するのだろう。先ずは、建築設計事務所に依頼したラフ設計と、建設会社による工費の見積もりに基づいて、事業の収支を計算。「行ける」と判断したとき、土地の購入に踏み切るのが通常のスタイルと思われる。買うべきか、買わざるべきか。判断に必要な期間は、おおむね1週間から2週間程度ではないか。

 今年3月5日、東京都荒川区西日暮里6丁目に、デザイナーズ賃貸マンション「西日暮里の小さな集合住宅」(AN6557)が完成した。発注者は不動産会社のアールエイジ、設計者は設計事務所バリカン、施工者は堀松建設工業。わずか32平米の敷地に建つ、鉄筋コンクリート造、地上4階・全8戸のマンションだ。

 住戸の専有面積は9.02平米、賃料は6万円前後。約7平米のワンルーム空間に、ミニキッチンと洗濯機が装備され、その横にガラス戸で仕切られた約2平米のシャワールームとトイレが付く。建物の大きさ、部屋の大きさ、窓の大きさなどすべてが最小値ではあるけれど、同時に賃料も新築マンションとしては最小値に抑えられている。学生、若手社員、あるいはセカンドルーム向きの居住空間だ。

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