巨大地震を意識 BCPに再び脚光 虎ノ門ヒルズ 今後の再開発で試金石に
住宅新報 2024年10月1日 号 1面
虎ノ門ヒルズは「森タワー」「ビジネスタワー」「レジデンシャルタワー」「ステーションタワー」などの超高層ビル群からなるが、今回訪れたのはビジネスタワー。最初に見せられたのはオイルダンパーという、壁にへばりついた巨大な制振装置だった。地震の揺れエネルギーを、金属製シリンダー内のオイルが熱に変換して吸収することで、揺れを抑えるのだという。
「超高層ビルは、阪神・淡路大震災のような直下型地震にはそれほど揺れないが、東日本大震災や南海トラフ地震のような震源から離れた場所で発生し、ゆっくりと地面を揺らす長周期地震動では、大きく長く揺れる共振現象を起こす。これにオイルダンパーは有効だ。わずかでもビルが揺れるとオイルが動き、常にブレーキをかけるようなイメージで、揺れは中々大きくはならない。南海トラフ地震のシミュレーションでも、虎ノ門ヒルズの全てのビルで揺れは半減する」(遠山解・構造設計部課長)。
制振装置はこれだけではない。上下の梁に固定した部材に挟まれた粘性体が、揺れエネルギーを吸収し、風揺れから大地震まで制振効果を発揮する粘性体制振壁。ブレーキ材の摩擦力により、揺れエネルギーを摩擦熱に変換し吸収するブレーキダンパーも設置されている。
























