この地上において今 住まいが未来を語り始めた ◇40 住宅評論家 本多信博 そろそろ結論 (3) 人生にとって住まいとは
住宅新報 2021年5月4日 号 11面

日本では解体される住宅の平均築年数は30年と短い。平均寿命の半分にも届かない現状を異常と感じない日本人の感覚が不思議だ
国土交通省資料によれば解体壊された住宅の平均築年数は、日本は30年、アメリカは55年、イギリスは77年となっている。日本では住宅の寿命が人間の平均寿命の半分にも届かない。これでは、長期の住宅ローンを払い終わる頃には建物価値がゼロと評価されてしまう現状もうなずける。
ちなみに、固定資産税評価による償却期間(法定耐用年数)を見ても、木造住宅は20~22年、鉄骨造なら19~34年、鉄筋コンクリート造なら47年となっている。
そもそも、「住宅を建て替える」という発想が30年経過したぐらいで出てくること自体が不思議だ。自分の代はもちろん、少なくとも孫の世代ぐらいまでは存在してこそ、住まいと言えるのではないだろうか。























